STARTERプランではサマリーのエンゲージメント率の分子と分母を変更することができます。
分析したい用途に合わせて活用していきましょう。
エンゲージメント数
Instagramにおいては「いいね数」+「コメント数」+「保存数」 で算出される数値で、ユーザーが投稿に対して能動的なアクションを行なった数を示す指標です。
もともとマーケティング用語として使われていた「エンゲージメント」は「ブランドや商品に対する消費者の愛着や結びつき」を意味する言葉でした。
SNSでも、ユーザーの投稿・アカウントへの関心が強いほど「いいね」や「コメント」といったアクションを取りやすくなることから、これらの指標を総称して「エンゲージメント」と呼ぶようになりました。
Instagramのアルゴリズムにおいて特に重要な評価指標で、エンゲージメント数が多いほど投稿がユーザーの目に触れる機会が増えることが分かっています。
エンゲージメント率
投稿を閲覧したユーザーが、投稿に対して能動的なアクションを行なった割合を表す指標です。
エンゲージメント数を投稿の「閲覧者数」または「閲覧数」で割ることで求められます。
アカウントとフォロワーの結びつきや、投稿の質を評価するのに用いられる重要な指標です。
エンゲージメント率が高いほど健全なアカウント運用ができていると言えます(キャンペーンなどで一時的にエンゲージメント数が急増している場合はこの限りではありません)。
エンゲージメント数は「いいね数」+「コメント数」+「保存数」で算出されますが、この合計値は理論上は投稿の「閲覧者数」または「閲覧数」を上回る場合があるため、エンゲージメント率も100%を超える可能性があります。
ただし、平均的なエンゲージメント率は、アカウントにもよりますが2〜20%程度です。
また、一般的にはフォロワー数が増えるほどエンゲージメント率は下がる傾向にあります。
エンゲージメント率の計算方法ですが、「投稿を閲覧した」の定義によって、複数の方法が存在し、計算の目的によって使い分ける必要があります。
・フォロワー数を分母にする場合
・リーチ数を分母にする場合
・インプレッション数を分母にする場合
▶ フォロワー数を分母にする場合
エンゲージメント率は
「いいね数」+「コメント数」+「保存数」) ÷ 投稿時点でのフォロワー数
で算出されます。
(例)「いいね数:100」「コメント数:5」「保存数:15」「投稿時点でのフォロワー数:6,000」
→エンゲージメント率:2%
フォロワー数を分母にする場合、「フォロワー」のうちどのぐらいの割合がエンゲージメントしたのかを知ることができるので、フォロワー内にファン(日常的にエンゲージメントしてくれるユーザー)がどのくらいいるのかを評価するのに適しています。
フォロワー数が多くても、実際に投稿を見て、エンゲージメントしてくれるユーザーが多くなければアカウント運用は成功しているとは言えません。
この計算方法は、投稿ではなくアカウントの健全性を評価する際におすすめの計算方法です。
ただし、注意すべきなのは投稿がフォロワー以外にも閲覧される可能性があるということです。フォロワー以外がエンゲージメントしている場合、純粋なフォロワー内のファンの割合は算出できません。
▶リーチ数を分母にする場合
エンゲージメント率は
「いいね数」+「コメント数」+「保存数」) ÷ リーチ数
で算出されます。
(例)「いいね数:100」「コメント数:5」「保存数:15」「リーチ数:1,200」
→エンゲージメント率:10%
リーチ数を分母にする場合、「投稿を見たユーザー」のうちどのぐらいの割合がエンゲージメントしたのかを知ることができるので、投稿の質を評価するのに適しています。
投稿はフォロワー以外にもリーチし、エンゲージメントされますが、そのようなフォロワー以外の投稿への反応も含めて分析することが可能です。
リーチする場所は様々ですが、どの場所で見られたかに関わらず、投稿がユーザーにどう評価されたかを分析する際におすすめの計算方法です。
▶インプレッション数を分母にする場合
エンゲージメント率は
「いいね数」+「コメント数」+「保存数」) ÷ インプレッション数
で算出されます。
(例)「いいね数:100」「コメント数:5」「保存数:15」「インプレッション数:1,500」
→エンゲージメント率:8%
インプレッション数を分母にする場合、「投稿が見られた回数」のうちどのぐらいの割合でエンゲージメントが発生したのかを知ることができるので、接触の量と質を評価するのに適しています。
特にディスプレイ広告のような複数回接触することを前提とした施策の場合は、インプレッション数に対してのエンゲージメント率を計算することで、接触回数や接触頻度に対するエンゲージメントの発生状況を確認することができます。
この計算方法は、ある投稿が複数回接触した場合に、どれぐらいの割合の方がエンゲージメントまで至るのかを分析する際におすすめの指標です。